書籍一覧 新刊
高柴三聞
『ガジュマルの木から降って来た』
高柴三聞氏の多様な表現力には、沖縄の自然と暮らしの細部から沖縄人(ウチナーンチュ)の精神世界に引き込んでいく、不可思議な魅力がしなやかに文体に一貫して感じとれる。それはどこか口誦文学のような語り口であり各篇は一つの物語でありながら重層的に積み重なり、それらは沖縄という大きな物語を生み出していく可能性に満ちている。鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-536-0 C0092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2022年10月6日
目次
Ⅰ章
ガジュマルの木から降って来た
デイゴの華の森
アジサイの貌
夜香木の香る夜
もーあしびー
トゥータンヤーのグンボーオジー
赤い三角帽
瘤
少年はうなだれる様にして…
目々連のいる教室
ラクダ
曇天の日の疑問
Ⅱ章
白い鳥
魚になったオジー
邂逅の記憶
小さなばあちゃん
てぃんさぐの花
雨
山の中の壁
ある男の記憶
父の日
秋時雨
沖縄ソバの唄
Ⅲ章
マカンミチ
しかまち、かんぱち…
私が私を見つめていた…
しぇんえんオバー
ビクン、ビクン その1
ビクン、ビクン その2
高台にて
クロカタメ
街灯男
D寺のマウンド
うろうろうろ
白く蠢く
ネオン街
Ⅳ章
月とダチュラの花
あめゆじゅとてちてけんじゃ
ナマハゲビフォアクリスマス
息子さんの絵葉書
ヒタヒタ
野寺坊
通り過ぎるもの
パンツ、パンツ、パンツ
パンツ、パンツ、パンツ 2
パンツ、パンツ、パンツ 3
冥途の土産
鳥と木
鼻による「時代の空気」の分析
解説文 鈴木比佐雄
あとがき